機械カムをサーボモータ化しただけでなく,機械カムでできなかった動きを表現することが,モーションシステムが提案する電子カムです。
多軸サーボモータを使用して複合動作を構築しないといけない場面において,PLC等での位置決め命令(ポイントツーポイントの移動)の組合せによる位置確認とタイマーを駆使したラダー回路にてシーケンスを構築する方法もあります,この位置決め命令の組合せでの大きなメリットとしては,難しい理論を検討しなくてもなんとかシステムを構築できるところにあると思います。ただ位置決め命令の組合せだけではどうしても不都合がある場合(後述)にはぜひ電子カム制御を検討下さい。
円弧補間とか直線補間とかの軌跡が必要な処理であれば,必然的に電子カムによる同期制御が必要となります。下図に円弧補間運転例

電子カム用途としてあまり知られていない項目に,生産性向上があります
XYテーブル上の迷路を入口から出口に走行する例です,X軸移動→Y軸移動の順に1ステップ毎に進めます。

X軸とY軸の速度グラフは下図のようになりますが,各コーナで停止するためじれったい動作となりますので,


2.そのステップが減速するタイミングで次のステップを加速を開始

前の加速と次の減速を重複することにより,時間短縮することができました

| 位置決め制御では, この動作をポイントツーポイントで行うには,X軸の減速位置を検出してY軸を開始するシーケンスを連続的に組めば可能ですが,速度を変更した場合(特に増速の場合)では,タイミングが崩れてコーナに衝突してしまいます。 |
電子カムの「同期制御」では, オーバライド速度を変化させても,主時間軸速度を変化させるだけですから移動軌道は変化しません。 このような電子カムの特性は,工作機械などで生産速度を変化させても,生産物の形状に影響を与えません。 |

XYテーブル上の迷路を入口から出口に走行する例です

X軸とY軸の速度グラフは下図のようになります,各ステップの移動量が少ないので加速と減速の繰り返しとなります


前ステップの減速領域と次ステップの加速領域を重複することにより,時間短縮が可能となりました。

各ステップの移動長さが短いので,速度が上昇しきれない状態には変わりありません

そこで,入口より加速して出口までを一つのパターンとすれば,さらに速度カーブを最適化できます,
この最適化計算によりX軸速度が3倍に上げることができ,所要時間も1/3に短縮できます

「ワイヤフォーミングマシン」ワイヤ加工機・コイリング・実加工
上の加工機では,この技術を使用して生産能力向上制御を行っています
電子カムには多種多様の考え方や制御方法があります,
㈱モーションシステムでの代表的な考え方を示しめしています。
本説明は,あくまで㈱モーションシステムの販売促進用に作成されたものであることをご理解下さい。